2017-12-13

そういえば

ひさしぶりの更新ですがいかがお過ごしでしょうか。実はこの11月の11日のチンアナゴの日にジャンゴは七回忌じゃなくて7周年なんぞ迎えまして、無事めでたく8年目突入したんです。実際、全然無事じゃないんですけど、まあそこは言い出すとキリがないのでそれはそれとして、僕も来年はアラフィフの壁にハシゴをかけようかという歳なので、円熟とかそういうのが増してきて、とかいうことも一切なく、浮世の風の吹き溜まりみたいなところを、クルクルと廻るだけで何処かへ進みもしなければ舞い上がりもしないという、糸の切れたタコの成れの果てみたいなそんな調子なんですが、無事これ名馬という言葉はこういうときのためにあるのかななどと思う今日この頃です。
もうお気づきでしょうが特に何かお知らせするようなことは何もないんです。パン屋なんてものはそんなもんです。
ただ、日々のご愛顧に感謝。いつもありがとうございます。それだけなんでございます。それがあったので今もこうしてパン屋を続けていられるわけで、店はお客様がいて成り立つという至極当たり前のことですが、当たり前が案外難しいのです。腕が良くても店をたたむということは珍しくありません。幸か不幸か僕は腕が怪しいのでそういう罠に落ちることもなく、なんとかやっていけることを毎晩寝る前に感謝してから目を閉じております。嘘ですけど。

Curtis Mayfield
If There's a Hell Below We're All Going to Go

そんな今の気分はこんな感じの1曲。
カーティスが言うHellは僕の比じゃないのですが、まあそれはそれ。この彼の1stソロアルバム1曲目、強いメッセージの込められた1曲に色々とあやかりたいと思います。
それでは8年目もひとつよろしくお願いします♪


そういえば、

久方ぶりの更新ですがいかがお過ごしでしょうか。実はこの11月の11日のチンアナゴの日にジャンゴは七回忌じゃなくて7周年なんぞ迎えまして、無事めでたく8年目突入したんです。実際、全然無事じゃないんですけど、まあそこは言い出すとキリがないのでそれはそれとして、僕も来年はアラフィフの壁にハシゴをかけようかという歳なので、円熟とかそういうのが増してきて、とかいうことも一切なく、浮世の風の吹き溜まりみたいなところを、クルクルと廻るだけで何処かへ進みもしなければ舞い上がりもしないという、糸の切れたタコの成れの果てみたいなそんな調子なんですが、無事これ名馬という言葉はこういうときのためにあるのかななどと思う今日この頃です。
もうお気づきでしょうが特に何かお知らせするようなことは何もないんです。パン屋なんてものはそんなもんです。
ただ、日々のご愛顧に感謝。いつもありがとうございます。それだけなんでございます。それがあったので今もこうしてパン屋を続けていられるわけで、店はお客様がいて成り立つという至極当たり前のことですが、当たり前が案外難しいのです。腕が良くても店をたたむということは珍しくありません。幸か不幸か僕は腕が怪しいのでそういう罠に落ちることもなく、なんとかやっていけることを毎晩寝る前に感謝してから目を閉じております。嘘ですけど。

Curtis Mayfield
If There's a Hell Below We're All Going to Go

そんな今の気分はこんな感じの1曲。
カーティスが言うHellは僕の比じゃないのですが、まあそれはそれ。この彼の1stソロアルバム1曲目、強いメッセージの込められた1曲に色々とあやかりたいと思います。
それでは8年目もひとつよろしくお願いします♪

2017-07-19

”人求む。だけどその前に〜以下略” その3

https://twitter.com/earthwata/status/887508482533990400


これ深い。
パン屋において考えても、色々考えさせられる。

Bタイプは会社で出世できそうだが、その後独立した時Aの能力が少なからず必要になるが、それまでにその為の訓練なり勉強なりをしておかなければ、どこかで行き詰るということになりかねない。事実腕のある職人が店を閉じたという話をたまに聞く。
逆にAの能力が高い人は、独立後にうまくBタイプの社員を育てられず店の成長があるところで鈍化し、常に求人を出していたりもする。
そしておそらくうちみたいな普通レベルの店に必要なことは、Cのような人を諦めずにBへと昇華させる努力。ただしこれはある程度歳をいっている場合は相当困難。僕では無理。ある程度若い人でないと変われないと思う。現実的には完全にCという人は、面接と体験入店で判明して採用しないと思うので、BとC混じっている人をBとAな人へ成長させる努力。
因みに恐らくAはうちには来ない。自分をAだと思ってる人はは凄腕のAに行くでしょ。間違ってうちに来たとしても長くはいないだろう。Bが来たらラッキー。
あと自分がABCどれなのか?もっと細かく自分の中のAなところ、Bなところ、Cなところとあるわけだからそれを把握することは必要だと思う。僕はこの手のことを能力の棚卸しと呼んでいる。
最終的には自分がAでもBでも、なんならCでさえ自分を理解出来ていたら足りないものを補いつつ、商売を継続できるんじゃないかなと、今の僕は思っています。



以下蛇足。
ここまで書いたことはこれまでの雇用体系の話。
そして内容を理解していただけたら、もうお判りかもしれないが実践するのは非情に難しい。しかも年々難しくなってきている。募集して、育てて、居なくなって、募集して、え、応募がない....!?みたいな。

じゃあどうするのか、という話はここには書かない。それは環境によっても違うと思うし。考えなきゃいけない人それぞれが試行錯誤している最中でもあるだろうし。みんなの宿題なんだと思う。少なくともうちの場合は中長期計画でこの問題に取り組む。魔法は使えないので。

2017-06-28

”人求む。だけどその前に〜以下略” その2

https://news.yahoo.co.jp/byline/joshigeyuki/20170628-00072646/

このエントリー、パン屋から見ても色々と興味深い。大昔はさておき飲食業界はそもそも人が流動的で、パン屋においても2,3年で辞めてしまうことは普通で、経営者は恒常的に労働力の確保に悩まされている場合が多い。うちは完全にそう。しかもここ最近本当に応募が来ない。それは若年労働者がそもそも減っているとか、他に沢山いい仕事があるとか、パン屋の仕事に魅力を感じないとかとか色々原因はあると思う。
では、どうしたらいいのか?
ひとつの答えを僕は見つけたような気もするが、まだ実践できていないので、ここには書かない。まずうちに応募がないと何もはじまらないから...
うちだけに限らず今労働環境を改善するべく取り組んでいるパン屋さんは多い。そうでもないところもある。そこに有名無名はあまり関係ない気がする。

2017-06-18

”人求む。だけど、その前に言いたい二三のこと” その1

https://munchies.vice.com/en_us/article/why-this-3-star-restaurant-has-a-3-day-workweek

外国の飲食業界でも考えているんだよね。
むしろ彼は労働時間よりも労働そのものを再考している。でも、有名になるまで沢山働いているんだよねぇ。安易に影響されてはいけない。真似るな危険というやつです。だが、しかし、労働について再考しなくてはならない、のっぴきならないところに実は今いる。たぶんどの業界も。

つづく...はず

2017-04-09

NHKのプロフェッショナルを観るいつもモヤモヤする件

そういう訳だから基本見ないのだけど、先週のお豆腐屋さんが面白かったのでついつい最後まで見て結果モヤモヤした。今書いた面白いというのは豆腐職人ご本人のことで、番組のことではない。この乖離がモヤモヤの原因だと今日気がついた。
聞くところによると撮影に大変時間をかけ丁寧に番組を作るそうである。そこで得られる素材は膨大であろうから、どういう方針でそれを編集するのかというところが、僕とは気が合わないのであろうと思われる。

だから新人のディレクターあたりにメイキングを作らしたら、彼らのプロフェッショナルっぷりが垣間見えて、もしかしたら僕のモヤモヤも解消したりしてと思うような、思わないような。。。

なんで乖離するのか、僕はその原因のひとつに心当たりが無くもない。というか、ある。
職人という言葉の問題である。
僕は職人と呼ばれるような仕事をしているので、時々そう呼ばれるし、職人っていいですよね、とか、尊敬します、とか、憧れます、とか、とか
それを聞いて僕は何とも言えない顔をしてしまう。そう言っていただけるのは、うちの店を褒めてそう言っていただいていることが判るので、あ、うん、ありがとうございます。。と
で、その職人って素晴らしいですね、という非職人目線がプロフェッショナルの番組の根底にあるのだと思う。
まあそれが問題というよりも、この職人てやつの仕事は儲からなくてもいいよね、という認識が結構な頻度でついて回ることだ。
事実、前回の豆腐屋さんの回でも、豆を手で選別する作業を見せて、その手間のかかり具合に対して、ご本人が、儲けはいいんだよ的なことおっしゃったのを併せて流している。その気持ちは判るし、ご本人がそれでいいのも全然構わない。
だがしかし、そのお豆腐屋さんは二代目だしそれなりにご高齢でもある。色んな意味でもう減価償却は終わっているのだ。もし近所に商売を始めたばかりの若い職人がいるとして、その人から見ればそれは残業時間無制限の店主によるダンピングのようなものではないだろうか。世の中、職人を褒めそやしておきながら、その実、安くて良いものを求める。褒めておきながらその対価を払いたくないという風潮。
NHKは視聴料を求めて裁判を起こすくらいなのに、職人の口を借りて儲けははいいんだよと言わす。
何度も分けて書いているうちに最初想定していた終着点を見失い蛇行、漂流し始めたので話しをまとめる。
みんなが使う職人という言葉を、職人もそう言ってもらえて素直に嬉しいと思えるようなものになるように、番組を通して表現していただけないものかと、切に思うのですよ。無理かなぁ、無理だろうなぁ。。。
モヤモヤはつづくのである。

加えてもうひとつ。
いや実はこれが最も言いたいのかもしれない。ああいう番組で噺家を取り上げてはいけない。お気楽に見える商売はお気楽に見えたほうがいい。
以前喬太郎師匠を何かで取り上げていて、真面目な姿を見せられて、以来喬太郎を見たいとあまり思わなくなった。そういうのは死んでから見せてくれれば充分である。真面目に苦しむ噺家なんてものを人に見せようなんて野暮は止しにしてもらいてぇ。そんな今週はちょうど噺家なんだってさ。しかも好きな噺家ときてる。あっしは見ませんけどね。