2020-04-10

新型コロナウイルス騒動雑感

新型コロナウイルスが騒動になりかけて始めていた頃
実は12モンキーズのドラマ版を観ている最中だった
後半の少年ジャンプ的展開は悪くもないけど
求めてたものと違ったなみたいな感想はさておき
現実世界では大都市が次々とロックダウンし
未来からパンデミックを阻止しにやってくる
ジェームズコールの登場待ったなし!な訳ではあるけれど
現実にはヒーローがやってくるはずもなく
粛々と人類皆で協力してこれを乗り越えていくしかない訳で
毎日色んな情報が僕のもとにも届くわけなのだが
今回のこれを戦争と例えることも珍しくないのだけれど
日頃から戦争を一番嫌うような人々が
首相の非常事態宣言を渇望するという転向現象を見ると
確かに戦時下っぽくあると頷ける一方で
文化を守れという勢力もまたあり
自分の商売がら飲食店を守れという動きに日々接するわけですが
もちろん僕も異存はないのだけど
助けて欲しい人はいくらでもいて
平時に苦しんでいた弱者のほうが今最も厳しいのではないかと
想像する余裕すら多くの人は持っていないのだなという事例に事欠かない

特に飲食店とことさら区別して助けてもらいたい
というのはどうなのかと思わざるを得ない
そもそも飲食店オーナーというのは頭の良い人の集団ではない
勉強が出来たら普通は料理人にはならない
しかし幸いにもSNS全盛の昨今親切な人々が
色々な給付情報をネットにあげてくれているし
他の店の今回の事態に対する取り組みも公開されている
勉強ができなかったとしても乗り越える手だては
自分で見つけられるのではないだろうか?!と思わざるを得ない
はっきりしているのはたかだか1,2ヶ月で潰れるというのなら
もともと死んでたのだと思う
ゾンビだっただけで
いつまで続くか分からないとおっしゃる向きも当然あるでしょうが
みな同じ条件でこの難事と相対している訳だから
長引きそうだと思うのならそういう対応をしたらいいのではないでしょうか?
平時に店を閉めざるを得なくなったとして誰が助けてくれますか?
基本そんな人はいないと思って毎日営業してきたのではないでしょうか!?
有事だからみんなで声を大にしてなら言えるというのは
一体どういう了見なのでしょう?
レストランを救済というのはつまるところ
レストランオーナーを救済ということと
ほぼイコールと個人的には思っています
雇われている人は別に移るなり自分で始めるなりすればいいだけの話で
それができないというのはやはり平時の備えが悪かったということでしょう
そこについては今語りたい内容ではないのでこれ以上は書きません

再度申し上げますが
レストランがなくなると大騒ぎするのはどうなのか?!
草の根で自分の好きな店を支援するとかそういうことは
もっともっと盛り上がれと思う一方で、そうも思う自分がいます
特に超の付くような高級店が潰れたとしても
日々潰れる数多のひとつとしか思えません
などとつらつら書いていたら坂口安吾を思い出したりして
「法隆寺も平等院も焼けてしまつて一向に困らぬ。
必要ならば、法隆寺をとり壊して停車場をつくるがいい」
「必要ならば公園をひっくり返して菜園にせよ。
それが真に必要ならば、必ずそこにも真の美が生れる。
そこに真実の生活があるからだ。
そうして、真に生活する限り、猿真似を羞ることはないのである。
それが真実の生活であるかぎり、猿真似にも、独創と同一の優越があるのである」
「やむべからざる実質がもとめた所の独自の形態が、美を生むのだ。」
後半ちょっと関係ないけど
少し落ち着いたら再読してみようか思う今日この頃
まずはみんな落ち着こう!

あと医療従事者とその周辺の方々に深く深く感謝。感謝しかない。